【感想】君の名は。

カテゴリ:感想

投稿日:2018-01-25

見ちゃった。
こう、甘くて首のあたりがかゆーくなるんだろうなーと思いながら見始めました。
そんなこともなかった……!

以下、ネタバレありの感想と覚え書きです。

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あまり事前情報を入れずに見ました。
でも、入れ替わるぐらいは知ってた。
だから、最初の方でもう、時制がわからなくなりかけた。
え、え、と思ううちに、瀧と三葉の解説がはじまって。
なるほどね、と。このあたりはとてもうまい。

観客を不安定な気持ちにしつつ、ストーリーの流れはわかるようにするのがうまいと思う。新海さん……は、まだこれしか知らないけれど。

瀧が先輩とデートして、三葉と連絡が取れなくなるあたりから、展開が加速する。
なあんだ、ここまでは解説タームだったのね!

かたわれどきの邂逅、お互いを忘れないように手のひらに書いておこう、瀧が書く。
けど、三葉が書こうとしたらスパンと落ちる。
こういう、甘くなりそうな場面でスパンと切られるのが気持ちいい。
避難作戦もそう。
もう少し!もう少しだがんばれ!!あああ失敗かよーーー!!!!
もだもださせやがってーーーーー!!!!

とても構成が面白い作家さんだと思います。
勉強になります。

この作品は、同時期の「シン・ゴジラ」とよく比較されていたと思うんだけど、
「好きにやっていた新海誠に売れるものを作らせたのが『君の名は。』で、売れるものを作っていた庵野秀明を好きにやらせたのが『シン・ゴジラ』」
この言説が核心をついているのだとしたら、私は新海誠の既存作品のほうがより楽しめるかもしれない。

「言の葉の庭」を《観たいリスト》の最上位に置いておきます。

(了)