チェンソー見た

カテゴリ:感想

投稿日:2022-10-27

チェンソーマン。10月からアニメが始まるということで、TLに流れてきた以下のツイート。

画像がセンシティブ設定。

この時点では、12話の週替わりエンディング??参加アーティスト豪華だなー、という感想を持っただけだった。

 もともと私は少年ジャンプがあまり好きではないのだよね。小学生の頃はキャプテン翼のアニメを見ていて、銀魂やスケットダンスは面白いと思うんだけど。個々の作品には好きなものもあるけども、その「友情・努力・勝利」に私は不要だと言われているような気がしていて、ジャンプ発というと「あー、そー、へー」で終わってしまうのが常だった。

 チェンソーマンでも連載が盛り上がっている時点ではやっぱり「あー、そー、へー」だった。でも“例の”『ルックバック』『さよなら絵梨』を読んで「はぁ……しゅき……」となってしまった身としては、とりあえず話題になりそうなアニメだし、藤本タツキの『チェンソーマン』だということで、やっと重い腰を上げたわけです。
チェンソー頭が出てくるということ以外知らずに、まずはジャンプアプリの初回無料で読みました。

『ファイアパンチ』の鬼才、新時代を切り開くダークヒーロー漫画で週刊少年ジャンプに初登場!!
騙され借金まみれで、貧乏な生活を送っていた少年デンジ。
チェーンソーの悪魔のポチタと共にデビルハンターをしながらどうにか生きていたが、ある日残虐な悪魔に狙われてしまい…!?(集英社『週刊少年ジャンプ』公式ページより)

 結論から言うと、とても好きなタイプの作品だった。
 ヒーローって2種類あると私は思っていて、いわゆる「ヒーロー」、つまり超人的な性質・性格で世のため人のために頑張る『人の姿』。もうひとつは、ただの人が頑張って世界や人を救う『物語性』。
 (や、どっちにも人の姿はあるし物語性もあるんだけど、どっちに重きを置いているか?ということなのかな?)(自分で言い出したんだが??)
 私は、漫画のデンジは後者、物語としてのヒーローだと思う。
 でも、「ダークヒーロー」かなあ?
 社会の最下層にいた男の子、ヘラヘラしたりイライラしたりする男の子、スケベエなことばかり考えている男の子、でもスケベエばかりじゃない男の子、それなりに考えて行動したりしなかったりする、友情も愛情もなんもかんも混沌の中に置いたままにして、でも大事なものを大事だと言える、好ましい男の子。普通よりちょっとふにゃっとした、ただの男の子なんだと思う。

 昨夜第3回の放送があったけど、アニメ版はとにかく格好いい。声と動きと線が、漫画版よりスタイリッシュだ。「漫画版よりスタイリッシュ」というのは、私の読み方や想像で補う部分がふにゃっとしてるのかもしれない、だから私の中のデンジも若干ふにゃっと……というかよく言えば柔軟性があるキャラクタである気がしてる。アニメのデンジは吠えてる、いつも喉奥で唸ってるイメージでとらえてる。
 ま、でも、変顔さえシュッとしてたり、心の声が地上波仕様だったり、音楽とか色味のせいもあるんだろうとは思うし、それはそれなりに美味しくいただきます。

 第3話で気づいたことがいくつかあった。
・煙の向こうでアレを引っ張る音がするとワクワクする(デンジ生きてる!!)
 (これって「変身!」っていう掛け声だよなあ、と思ったりもした)
・チェンソーになって戦いながら走るのって結構辛そう(ハアハアしてるのね)
・パワー好きやああああああ
・電車の中で「こいつと仲良くなれなさそう」って思うシーン、漫画ではお互いにそう思っている表現だったと思うんだけど、アニメではデンジの声だけなのね……(デンジ目線の物語として描くってことなのかな)

 んで、米津さんのオープニングと週替わりのエンディングだけれども、どれも格好いい。エンディングムービーももちろん週替わりだし、『ザ・今』という感じのミュージシャンの音楽が聴けて良い。
マキシマムザホルモンがああいう音楽だって知らなかったよ、格好良かった。
 あと米津さんのPVは噂にたがわず面白かった。ちょっと漫画版のデンジみがあった、かな。

そんなわけで、展開すごく楽しみです。早く地獄あたりの回にならないかな。
終わり!