魔捜課は直行直帰です!!〜赤提灯編〜

「だからあ、武井さんはどぉんな女性が好みなんですか!ってきいてんのぉオレはァ!!」
「飲み過ぎじゃないのか」
「でえじょぶす!!おやじさあん、ちくわぶとばくだんちょうだい!」
瓶ビール一本で楽しそうだな、と武井は穂村を眺めていた。
と、咎めるように、
「だからあ、どぉんな女性が」
「うーん……人形みたいな女、かな」
「ええー意味フメイ」
武井の脳裏に、ひとりの女性が浮かんだ。
「……綺麗で、聡明で、気高くて……」
優しい声。
澄んだ眼差し。
「でも、捜査ミスで死んだんだ」
「え」
数秒の沈黙。
「……なーんてな、全部俺の妄想」
穂村は鋭い目で武井を見ていたが、
「なあんだあ、もう、武井さんてば!!」
と笑った。
武井も、笑った。

(終)

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