わたしはその時まで、なにも見えなかったのです。おぼえているかぎり、この小さな窓から見える通りのけしきと、しなさだめをする男のひとたちだけが全てでした。くらい夜のこれが、わたしの人生でした。 だからあなたがやってきて、(続きを読む)
もう一年が経ったんだね。今年は特に早かった気がする。というか年々早くなる。これについては、『自分以外の人間の人生に介入する重さと比率が高くなるにつれて加速する』ものだと思っていて、今年は家族に私の時間を分け与えていたから(続きを読む)