セント・ウァレンティヌスからの祝福

  小学校の正門は、「関係者以外立入禁止」と、ルビのふった看板がつけられている。 コウジは鍵のかかったそこを、器用によじ上る。 「入って平気?」 「だって、おれ『かんけいしゃ』だよ?」 「ま…

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踏み出すのは足、繋がるのは… 【後編】

祭りの会場から離れても、商店街には紅白の提灯が並んでいる。 マコは田端と歩きながら、そこに書かれた店や会社の名前を、一つずつ眺めていった。 「どうして赤と白はめでたいのかしら」 「さあね……赤なんて、…

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踏み出すのは足、繋がるのは…【前編】

駅前マンションのエントランスから出てきたマコは、通りの祭囃子にため息をついて、もうすぐ夫となる人の手を握りなおした。 彼はマコの不機嫌そうな顔に気づき、背を丸めて覗きこむ。 「どうしたのマコちゃん?」…

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