インフルエンザ・ウィズ・ヴァンパイア

「理人さん!お返事、できますか…!」 小夜子は居間に横たわる理人の耳元で声をかける。 彼はうっすらと目を開けた。 「ああ! いま救急車を呼ぼうかと」 「…大丈夫、ですよ」 「さっき飲んだお薬、人間用だ…

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夜明けの軋み 6話 ふたたび、ふたたび春、萌芽

桜も玉蘭も散った。 そして、無愛想に枯れたような枝から、柔らかな黄色い芽が顔をのぞかせたと思うと、あっという間に新緑の装いを纏う。 橘は、慣れ親しんだ小夜子の家の庭を思い浮かべながら、整然と区画された…

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夜明けの軋み 3話 秋、鬼灯

「浴衣って、意外と暑いでしょう?本当はもう少し涼しくなってからの方が着やすいんですけど」 夕方といえど、まだ外は明るく、蒸し暑い。 この和室も、風が抜けるとはいっても吹き抜けるのは熱風、部屋が涼しくな…

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タンデム・パラレル・センチメンタルな夜

#1 アパートに帰って、もう一時間になる。 その間、エアコンはフル稼働して、私の部屋は熱帯から温帯にまで涼しくなった。 もうエアコンを止めて窓を開け、シルフの出入りを待っても良いのだけれど、動けずにい…

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